パタンは都市に必要な重なりを局所的に生成できる

セミラチスは都市の単位群が持つ構造を記述するが、その構造の作り方までは示さない。 アレグザンダーも「都市はツリーではない」の時点では、セミラチスを持つ都市の設計図を提示できないと認めている。

後のパタン言語論で、パタンは、ある文脈に繰り返し現れる力の衝突と、それを均衡させる空間的な関係を結ぶ再利用可能な設計規則として現れる。 パタンはセミラチスを構成する集合の別名ではない。 パタンが規定するのは、特定の場所で人や活動や物理的要素をどう関係づけるかである。

同じ場所へ複数のパタンを適用すると、一つの物理的要素が複数の働きに参加できる。 一つの広場が商店街の活動中心であると同時に、学校から公園への通り道であり、バスを待つ場所にもなれば、広場、ベンチ、歩道は異なる単位へ同時に所属する。 このような局所的な関係の形成が積み重なることで、都市はセミラチス的な構造を持ちうる。

ただし、重なりを増やすこと自体が目的ではない。 アレグザンダーは、ごみ箱にも重なりはあるとして、機能間の実際の関係を受け止める「正しい重なり」が必要だと限定している。 パタンは、任意の要素を混在させる規則ではなく、特定の文脈にある力を調停する関係だけを導入する。

したがって、「都市はツリーではない」がツリー型都市への診断であり、パタンが意味ある重なりを生成するための設計上の応答になった、と解釈できる。 両者は一つの定理として提示されたわけではなく、1965年以降の著作を通して成立する接続である。

https://www.patternlanguage.com/archive/cityisnotatree.html

https://www.patternlanguage.com/archive/timeless.html

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