都市のセミラチスは意味ある単位の複数所属を保持する

「都市はツリーではない」でいう都市の単位は、行政区画や共同体とは限らない。 人、建物、道路、店舗などの要素が協働して一つの働きを生むとき、そのシステムを物理的に受け止めるまとまりが単位になる。

アレグザンダーの薬局の例では、新聞販売機は「薬局、入口、新聞販売機」という単位と、「信号機、歩道、新聞販売機」という単位の両方へ属する。 二つの単位の共通部分である新聞販売機も、それ自体で認識できる単位になる。

単位の集合は、二つの単位が重なるなら、その共通部分も単位として含むとき、セミラチスをなす。 ツリーでは、二つの単位は一方が他方を含むか、完全に分離していなければならない。 そのためツリーは、同じ場所や要素が、包含関係にない複数の活動へ同時に参加する状態を表せない。

都市を区画に分けること自体が誤りなのではない。 学校、買い物、交通、友人関係などが作る異なる範囲を一つの排他的な区画へ無理に一致させ、区画を越える関係を物理的に切断することが問題になる。 セミラチスが保持するのは、都市の要素が複数の意味ある全体へ同時に所属できる可能性である。

この複数所属を単位の自律性とみなせない理由は、都市の単位のまとまりは複数の大きなシステムへの所属から生じるで扱う。

https://www.patternlanguage.com/archive/cityisnotatree.html

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