設計の振り返りでは当時の費用に見合う情報の得方を探す

「あのときは知らなかった」は、設計の振り返りの出発点になる。そこから、当時どんな確認をすれば選択を変えるだけの情報を得られたか、その確認には当時も実施する価値があったかまで考えたい。

調べられることは無数にあるので、問題になった項目についてだけ「調べれば分かった」と結論づけると、次の設計で何に調査時間を使うべきかが決まらない。調査に進むきっかけとなる兆候が当時あったか、その兆候を見た時点でどんな確認を選べたかを具体化する。

改善案は、問題が起きなかった他の設計にも同じ方法を適用するとして評価する。たとえば、すべての設計に数週間の検証を加える案と、想定が外れると全面的な作り直しになる箇所だけ半日で試す案では、調査の対象と費用が違う。後者も常に有効とは限らないが、どの条件で調べるかを次の判断に使える形で示せる。

後からよい設計が見つかったことを、当時の判断方法の改善につなげるには、得た知識と、その知識を得る方法を分けて考える。設計時に前提や調べなかった理由を残すと、当時に戻って検討する材料になる。

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