経験を積むと、以前の仕事で有効だった設計や技術的な制約を、新しい問題にもそのまま当てはめやすい。状況が変わっていると、その経験が選択肢を狭める。過去の知識を捨てるのではなく、答えを決める前にいったん脇に置き、「誰のために何を実現したいのか」「その制約は今も成り立つのか」を確かめる。
Sunil Sadasivan は、優れたシニアエンジニアがコードの内側と利用者の状況を結びつけて考え、目的に対して最も単純な一歩を選ぶと書いている。小さく試した結果から次の一歩を決めれば、最初から完成形を決めなくても前へ進める。
AIエージェントを使うと試行と学習の往復を速められるが、何を達成したいかを先に決めるのは人間の仕事である。この順序は、AI導入前に業務の目的と工程を見直す場合にも当てはまる。
https://sunilsadasivan.com/writing/first-principles-thinking/