機能をどの実装単位へ追加するかと、利用者がどんな仕組みとして理解するかは、同じ問題ではない。本書で比較するBatoryのフィーチャーは、製品群のプログラムを機能の追加や変換で構成するための単位であり、その境界を利用者が意識する必要はない。
一方、コンセプトは、利用者が理解する一つの仕組みとの対応が意味を持つ。別の対象にも適用できる振る舞い と目的を持ち、ほかのコンセプトと合成しても、その振る舞いを保つことが求められる。実装上便利な場所に機能を追加したというだけでは、この境界は得られない。
「フィーチャー」という語は、追加機能一般や利用者向けサービスにも使われるため、語だけで区別しない。比較するときは、その単位がプログラムの構成を表すのか、利用者が理解する仕組みを表すのかを確かめる。
出典:Daniel Jackson『優れたデザインにとってコンセプトが重要な理由』ノート48「コンセプトの特徴」、pp.241–242。