2014年に作られたJEP 198は、JSON文書の読み書きをJava SEの標準機能にする提案だった。 既存のライブラリより機能を絞りながら、RFC 7159に従うJSONを外部依存なしで扱うことを目指していた。
この提案でいう「軽量」は、扱い方を一つに限定するという意味ではない。 入力については、低水準のトークン列、文書構造を含むイベント列、文書全体を表す不変の値の木を用意する構想だった。 出力についても、値の木からの生成と、操作を順に呼び出す生成器の両方を含み、既存の木から新しい木を作る変換APIも計画していた。
値の木を不変にする狙いは、変換前後の木が変更されていない部分を共有できるようにすることにあった。 一方、JAXBのような型安全なデータ結合と、イベントや文書の木を直接変更するAPIは対象外だった。
JEP 198は実装されないまま取り下げられ、後にJEP 540へ置き換えられた。 JEP 540はストリーム処理やデータ結合を対象外にし、メモリ上のJSON文書を小さな木構造のAPIで扱う別の方針を採った。 したがって、JEP 540はJEP 198の設計をそのまま再開したものではなく、「外部ライブラリなしで基本的なJSONを扱う」という目的を、より狭いAPIで引き継いだ提案である。